50代で起業 後悔しないための自遊な生き方

15年勤めた会社を辞めて起業を成功させるために僕がやろうとしていること

へぇ〜!そうなんや!知ってて損しない印刷のこと

印刷の今昔物語

印刷会社に勤務してまず最初に教えられたことは印刷の仕組み。印刷の元となる版下という台紙を切って貼ってアナログ的に作っていたのは30年前の話。MacでのDTPが登場して以来、おそらくそんな原始的な方法は絶滅したと思われます。

でも・・・ですよ・・

印刷は昔と変わらん基本的に

全然進化していません

昔から印刷を専門にしてきたオペレーターさんからは抗議されそうだけど・・・小さい変化は確かにある・・・でも原理は同じです。

そんな現代の化石といわれるほど永きに培われた印刷を紹介します。

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これが今主流の工程です。

Macillustratorを駆使してデータを作成しプレートセッターで製版。印刷の元になる黒い樹脂です。昔は一度フイルムを出力してから、PS版(アルミ製)を焼き込む工程を踏んでいたわけですが、その工程をすっ飛ばしていきなり印刷機に掛けられる版が出来上がるわけです。まるでコピー機でプリントするくらい簡単。で・・・印刷が始まるまでものの10分後※(吃驚仰天)

※インクを練ったり、版をセットしたり、用紙に合わせた機械調整された状態からスタートしてのお話です。

 

僕がこの業界に関わりだした頃は、おそらくアナログ工程を踏んで半日以上は掛かっていた工程がものの10分ですよ。約100倍のスピードです。印刷の前工程が如何に劇的に変化したのかを物語っていますね。それに引き換え印刷工程は?

印刷するスピードは早くなったとしても100倍は有り得ません。1.5倍?2倍?おそらくそんなもんです、僕が現場で見る限りでは。仮に100倍のスピードで印刷機が稼働出来たとしても・・・それに用紙が耐えられないわけです。

 5分で分かる印刷の原理

印刷方式も基本の原理は同じ。すこしオフセット印刷の仕組みをお話ししますと

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オフセット印刷の語源は、版についたインキをブランケットと呼ばれるゴム製の転写ローラーにいったん移し(Off)そのブランケットを印刷用紙に転写(Set)されるといった版と用紙が直接触れない印刷方式から「オフセット」といわれています。

オフセット印刷用の版に凹凸がありません。現像された版の上で、水(湿し水)と油(インキ)との反撥し合う性質を利用し、インクがのる部分とのらない部分とを分けています。

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1、湿し水で版を濡らします

2、水を反発する絵柄の部分に油性インクがのります

※インクローラーが複数あることで版の全面にまんべんなくインクをのせることが出来ます

3、ブランケットに転写されます(逆像になります)

4、紙に転写されて印刷完了です

 

オフセット用のインクは速乾性なので高速且つ綺麗な印刷が可能です・・・なんて何処ぞのカタログに載ってある風に書きましたが、先に述べたように30年前からこの方法です。

商業印刷のアドバンテージ

オンデマンド(プリンター)でガンガン印刷できる時代に、いちいち版をこさえて、印刷機にセットしてカッシャンカッシャン刷っている様・・・とくに以前在職していた印刷会社には単色オフセット機がメイン

単色機とは、一回に一色ずつ印刷できる機械。世のカラー印刷物はC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)が使われていますが、それでカラー印刷を試みようとすると版のセットし直して、インクも入替えする時間を含めると・・・10倍近い時間がかかります。(物にもよりますが・・・)

プリンターでカラーで1000枚通すのにものの1時間ほど。小ロットに限りますが、汎用性やスピードを考えるとプリンターの時代といっても過言ではありません。

じゃ・・・時代遅れの単色オフセットに未来はないの?いやいや・・・複写印刷などの見当合わせ※1とか、10000枚を越える大量印刷、超薄紙がストレスなく通せる部分に於いてはプリンターに勝ち目はありません。

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プリンターで刷った本の断面図です。データ上は同じ位置関係なのに印刷の段階でこれだけバラツキが出るわけです。でもオフセット印刷だとこれはありません。

※1見当合わせとは、同じ大きさの紙に複数枚数の印刷を行なった時、寸分狂わず同じ位置に印刷する技術のこと。

 結論としては

アマゾンが、書籍等の在庫を持つリスクを失くす為に1冊単位の受注でオンデマンド印刷をするという記事がありました。(この記事を執筆中に)プリンターによるオンデマンド印刷ですが、逆に単価は高くなります。大量印刷で在庫を抱えるリスク、小ロット印刷で在庫ゼロ、そのかわり価格が商品に跳ね返る・・・・どの部分までならOKかという線引きはユーザー次第です。

価格を抑える為に大量生産して、在庫を抱える。時間の経過とともに情報も陳腐化し、破棄されるか、古本屋さんに流れるという悲しい運命を辿ることのないように、需要と供給を考えた商売ができる世の中になればいいなと思います。

世の中は電子書籍の時代に突入しています。印刷業界は確実に斜陽産業といって過言ではありません。ならば印刷はなくなるのか?という質問には確実に“NO”といいたい。

昨今、日本各地の災害で、停電被害も多くありました。充電切れでスマホが使えません。電気がないと情報がなくなるという脆弱さを思い知った瞬間です。

その中で、人に情報を伝える手段として、新聞、雑誌、書籍等、アナログ情報を発信出来る印刷物の大切さを思い出してもらえればと思います。