50代で起業 後悔しないための自遊な生き方

15年勤めた会社を辞めて起業のために僕がやろうとしていること

「聞く」を「聴く」に変えることで得られる大切なこと

コミュニケーションは、私のようなフリーランスの仕事形態であっても、企業の中で仕事をしていても重要な要素ではありますが、コミュニケーションの肝とも言える受け手に関することをお話しします

目次

「きく」には3種類あります

聞く

一般的に「聞く」というとこの漢字が思い浮かびます。特に意識せずとも音や言葉を耳で認識できるという意味で「聞こえる」と表現します。

訊く

相手に尋ねたり問いただしたりする意味において使われます。悪い表現だと「尋問」とか「詰問」とか答えに迫る時に使う表現と似ています。

聴く

注意深く耳を傾けるという意味です。「聴く」という漢字を分解してみると下記のようになります。 

「耳」「十」「四」「心」 
耳だけでなく、十四の心で聴こうという意味です 。また「聴く」とは、耳に目と心を足いるから、心をこめて、心の目で見て感じて聴くという意味も込められています。

傾聴の意味とは?

「傾聴」という行為を理解するには、漢字を見ると一目瞭然です。先述通り「聴」という漢字には耳と目と心という3つの文字が含まれています。要は「耳だけでなく目と心を合わせてきく」ということです。 具体的には

  • 耳できく 相手の言葉に耳を傾けて遮らずに最後までしっかりと聴く
  • 目できく 相手の表情やしぐさ、声のトーンなど話している様子に注意を払いながら聴く(相手の目を凝視しない程度に正対する)
  • 心できく 相手の言葉の深い意味を理解して受け止め、相づちをうつ等、真意や感情に寄り添って聴く

「聞く」や「訊く」は単なる情報を知る意味で使われますが、「聴く」は相手を理解しようとする姿勢が大切だということです。そこを疎かにすると「聞いてくれている感じがしない」や「親身なってくれていない、他人事のよう」といった逆効果になることもあります。

コーチング的傾聴とは?

コーチングをWikipediaから引用するとに

コーチング(coaching)とは、人材開発の技法の一つ。対話によって相手の自己実現や目標達成を図る技術である。相手の話をよく聴き(傾聴)、感じたことを伝えて承認し、質問することで、自発的な行動を促すコミュニケーション技法である。

このようなコーチングの由来は、「人を目的地まで運ぶ乗り物」である馬車を指していました。この背景から、企業やチーム、個人が、「現在の状態(現在地)」から「欲しい成功やゴール(目的地)に向かう」ことを支援する人をコーチと呼ぶようになりました。

数年前に私が受けたコーチング研修は、まず相手の話を聴くところから始まりました。

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相談事がある時にどういう聴き方をすればよいのか、逆の立場になるとよくわかります。

一般的に相談者はまず自分の悩みを事細かく、出来るだけ感情的にならないように理路整然と時系列に説明し始めるのです。しかし話している自分の声も耳に入ってくるわけですから、その声が感情を刺激して、上手く説明出来なることがあります。いわゆる感極まるっていう状態です。コーチング的には上図の一番底の部分です。

不安、愚痴、寂しさ、時にはトラウマの感情が溢れ出て、「要はどうしたいのか」という部分が話している本人ですら分からなくなります。それでもいいんです。黙ってじっと聴いているだけで本人はストレスが薄れていきますからね。感情は排泄物という考えからすれば、人に相談せず、1人で抱え込んでしまうことは精神疾患(うつ等)の要因になるので、感情的になった相談者に対して、「そうなんですね」と素直に共感するだけで充分なわけです。

ひと通り、思いを吐き出した後で、さぁここからがコーチングの本番に入るわけです。

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相談事の視点を変えながら質問します。

  • 過去の経験上、似たような悩み事はありましたか?
  • どういう解決方法を試みましたか?その結果は?
  • 解決した時どういう気持ちになりましたか?
  • 今回のケースに参考に出来ることはありますか?
  • 現在、身の回りにいる人、物、お金、ノウハウで参考に出来そうなものはありますか?
  • 解決するためにまず何から始めたらいいと思いますか?
  • ひと月半年スパンで考えて、現在出来ていることは何かありますか?10段階あるとして現在はどのレベルまで達していますか?
  • この先問題が解決したとして、今の自分にアドバイスするとしたら、どう言ってあげたいですか?

コーチングは、やり方の指示を一方的にする(ティーチング)ものではなく、自ら考えて成功に導くためにサポートをすることです。

先に話した傾聴がしっかり出来ていること、それによって信頼関係が生まれていることが前提となって初めて、後の質問が活きてくると考えると、第一段階の傾聴が如何に大切であるか理解して頂けると思います。

知っているとちょっと得する傾聴時の座り方

コーチングでも普通の1対1の対話でも、相手との位置関係は相手との距離感を図る上で重要な要素の1つです。

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A.斜め向かい

お互いの視線も合わせやすく話が途切れた際には視線を外しやすい位置関係。お互いのゾーンを保ちつつ触れることが出来る距離感なので、傾聴には向いています。

B.向かい合わせ

机という物理的な障害物を挟むことで、お互いのゾーンを保ちたい場合に座る位置関係です。衝突は避けたい、でも交流をしたい場合に使います。

C.横並び

傾聴の座り方としては交流が少ないですが、落ち込みがひどい人や関係性が十分でない場合には一緒に景色を見ながら会話をする方がうまくいくこともあります。

D.障害物無しの向かい合わせ

至近距離で対面して座ると良くも悪くも激しい交流が起きます。短期間で効果を出さないといけないカウンセリング、コーチング、交渉などの時にはあえて、正面、至近距離に座ります。

結論・・関係性を育てるも壊すも聴き方次第

コミュニケーションにおいて、絶対に外してはいけないこと、それは相手があって初めて成立するということです。 相手の状況をかまわず一方的に話す、または聴いている素振りだけで、自分の意見を言いたくて仕方ない。それって相手不在のコミュニケーションです。

相手の立場で聴く、話す。相手が望んでいる答えを提示する。話しやすい状況に誘導する。お互いに相手を重んじたコミュニケーションをすることで信頼関係が生まれます。「聞く」を「聴く」に変えて、よりよい関係を築きましょう。