50代で起業 後悔しないための自遊な生き方

15年勤めた会社を辞めて起業を成功させるために僕がやろうとしていること

ありえないデザインなんてありえない

※同タイトルの書籍がありますが、その内容とは全く関係がありません。

今でも忘れられない学生時代のお話です。

とあるデザイン専門学校の通っていた私。イラストレーションの授業で幾つかのテーマがあって、それに即したポスターを作成するという課題がありました。それを県が主催するコンクールに出品し、何らかの賞が貰うことができれば一発A判定という、なんともやりがいのある課題でした。

このデザインにこのタイトル・・・ありえない

特にこだわりがあったわけでも思い入れがあったわけでもなく、身近にそういう人がいたわけでもないけれど、身障者というテーマにそったポスターを作成しました。30年以上昔の話なので現物はありません。B1サイズのパネルにアクリル絵の具を使い、筆書きとエアブラシを使ったポスターです。タイトルの文言も不確かなのですが・・・

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↑記憶をたどるのこんなイメージだったかと思います。

階段の上に車椅子に乗った身障者。周りには誰もいません。平行してスロープがあるわけでもなく、途方に暮れる人。仮に誰か居たとしても声をかける勇気もない。誰か私に気が付いて!

そういうメッセージ性を込めたポスターだったと思います。

絶対の自信作っていうわけでもなかったのですが、表現したいことは絵に出来た満足感はありました。

で・・・コンクールに出展する前に先生に評価してもらうわけですが・・・

しばらく無言・・・・・・

この絵柄にこのタイトルの入れ方

はっきりいってありえないね

まあここまで仕上がってるんだからそのまま出品してください。さて次の作品は・・・

特別好評価を期待していたわけでもないけれど、正直凹みました。傍で見ていた同級生達も掛ける声がないっていう顔をしています。

このポスターに価値を見出せないというかケチを付ける言い方するならば即刻破って捨てたろか!っていう気持ちになったものの、それすると苦労が水の泡だし、そもそも未提出扱いになることだけは避けたかったわけです。(泣泣)

で・・・結果 先生の意にそぐうことなく入選してしまいました

どこでそのお知らせを知ったのか覚えていませんが、入選したのは事実。先生に報告すると

“えっ?そっか あれで入選するとは思わなかったけどなぁ まあよかった。合格な”

複雑な気持ちです。

デザイン性云々に於いては、先生のおっしゃる意見が正しいと思います。

この絵柄にこのタイトル、ありえない・・・のかも知れません。県の審査員の基準もまた違うと思います。でもこれが、私のデザイン人生を変えた出来事だったのは間違いありません。

デザインと芸術は違う。でも伝えたい気持ちは同じ。

世の中にはたくさんの広告媒体があったり、web上でも天文学的の数のHPが存在しています。私が主に手掛けるグラフィックデザイン媒体もチラシ、カタログ、ポスター等数多。

それらの最終目的は何なの?という問いに即答すると、

「見る人の心を揺さぶること」それにつきます。

綺麗なデザインは多いです。バランスの取れた写真や文字の配置、インパクトのあるタイトル文言、余白のバランス等グラフィックデザインの作品としては秀逸なものばかり。でもそれって作品ではなく商品です。手に取ってもらって感じてもらって何ぼ。それによってお金が動くわけですから。綺麗なだけで、「綺麗やん。いいデザインやね」だけで満足するのはどうなの?と思うのは私だけでしょうか?まるで作業中に流れるBGMみたいなデザインが多くないですか?

伝えるべきは綺麗さ美しさではなく、媒体に込められたメッセージが伝わっているかどうか、見る人の心を揺さぶることが出来たかどうかが大切です。

パチンコ屋さんのチラシは、正直嫌いです(言い切るか?)でも「なにこれ?」っていう気持ちにさせる部分に於いて十分役目を果たしているのではないでしょうか?

要は「好きも嫌いも感情に訴えることのないBGMみたいな媒体は無意味」ということ。

極論な結論・・・同じ心を揺さぶるなら

学生時代に作ったポスターは、先生の心を揺さぶりました。「なんじゃこりゃ!?ありえない」って・・・(悪い意味です)。でも入選してしまった(運悪く先生の期待に反して)

私自身のポリシーで「チラシやポスター、カタログはセンスより目立ってなんぼ」は、あるのかないのか分からない、無味無臭の空気のようなものではなく、極論「おなら」に匹敵するほど強烈なものじゃないといけないと思います。(おならの臭いは遠慮しますが(笑))

同じ心を揺さぶるのなら、鳥肌もの(さぶイボじゃなく)を目指したい。映像ならまだしも、平面デザインでそこを目指すことができるのか分かりません。でも文字(書体)ひとつでもメッセージ性が変わることを考慮すると、2Dの世界もまだまだ伸びしろがあると思います。