50代で起業 後悔しないための自遊な生き方

15年勤めた会社を辞めて起業を成功させるために僕がやろうとしていること

仕事を時給で考えると限りなく気持ちが落ちる理由

自分が今やっている仕事がどの程度の価値があるのか、それを知る術として「時給に置き換えてみる」という見方があります。

パートやアルバイトで仕事をすると、時間に対するお金の感覚が正社員より明確です。

時給:◯◯◯円〜なんて条件が提示されるわけですから。

正社員の場合はどうでしょう。

総支給額◯◯万円+残業ありという条件は理解するものの、1時間あたりなんぼ稼いでいるのかを解っている人はそう多くありません。

仮に自分の仕事を時給で考えた場合の影響はどうなのかを考えたいと思います。

そもそも時給って何なのかご存知ですか?

給与精算っていうのは、会社毎のルールがあるので、一律にこういう定義に於いて・・・こういう計算によって・・・はありません。荒っぽくいうと何処ぞの誰かが決めた相場が基準です。

そもそも相場とは?

ある物事についての世間一般の考え方や評価。また、世間並みと認められる程度

解りやすい例でいうと

  • 社会人1年生が一人暮らしをするのに必要なのは月10万円程度が相場
  • 大卒初任給は15万円くらいが相場

正直いうと・・・・ものすごくテキトー過ぎませんか?

実際には標準的生活のシミュレーションが数多く行われた結果、その平均額なのかもしれません。

話を戻しますと、時給もある意味そうかもしれません。

会社には売上げ目標額が必ず存在します。

そこを目指すためには、目標売上額を社員数で割って、一人当たりの生産必要額を算出します。そして正社員とパート社員の生産性の比率を割り出して、年齢やキャリアに応じて一人ひとりに割り当てていくと、一人当たりの1日の生産額が算出されるという算段です。

ものすごく荒っぽい考え方ですが、給与計算の基本になっています。

誰もが一律に同じ結果が出せるわけではありませんので、多少の期待値も加味されるのが給与の相場かもしれません。

時給とは

会社の目標を達成するために、時間あたり最低これくらいの生産してほしいという期待値を込めた金額のことです。

仕事の価値を時給だけで考えることの功罪

会社組織に永年籍をおいていると、時給という考え方が薄らいでいきます。

何故なのか?

忙しかろうと暇であろうと、余程のヘマを仕出かさない限り定額のお給料が指定口座に振り込まれるからです。

日々どれだけ仕事をすれば、それに似合った給料が堂々ともらえるのかを考えながら従事している人はそう多くありません。

私が以前在籍していた印刷会社の例です。

ある商品を作るのに細かく見積します。

  • 営業経費
  • 製作代
  • 印刷代
  • 製本代
  • 材料費
  • 送料

部署によってかかる経費や時間は変わります。 

私はデータを作成する制作部署でしたが、単純に製作代だけの詰み上げで、給料がきまっていたわけではありません。

極論ですが制作部が10分で出来る作業でも印刷部は10時間を要する仕事があったとします。給料の分配は印刷部署の60分の1じゃありません。多少の差はあれど、ある程度は均等に分配されるのが相場です。

そうでなければ仕事の難易度は度外視で単純にかかる時間が多いほどたくさん給料がもらえるという不公平が生じます。

組織での仕事は、1時間働いたら一律いくら貰えるという考え方はあまりに乱暴です。行う仕事によって時間単価が変わるという意味です。

そこで相場という言葉が登場するわけです。

このレベルの仕事は時間単価いくらっていう基準ですね。

同じ制作でも、デザイン会社と印刷会社では単価は変わります。

何故かのか?

答えは単純、利益を出す部分が違うからです。

デザイン会社は、データ制作そのものに価値を見出しています。印刷会社は出来上がった印刷物そのものに価値を見出しています。

もう少し解りやすくいうと、デザイン会社はデザインでしか利益を出すことが出来ません。(お金の出所がそこしかないですから)印刷会社は、データ制作から始まり、印刷〜製本と幾つもの工程を一貫したラインの中で行います。急ぎの仕事もいれば、目一杯の納期を頂ける仕事もあり、納期の加減によっても見積金額は変わるわけですね。

印刷通販会社のホームページをご覧になったことのある方なら分かると思いますが、

◯日営業で◯◯◯◯円という表記

急ぎであれば特急料金、納期までに時間がある場合は格安料金。納期をお金で買うとはこのことですね。おそらく同じ仕様でも倍ほど価格差が生じるのは印刷会社だけではないと思います。

悪く言うとどんぶり勘定です。この仕事は繋がりを持つ意味でサービス価格、あの仕事はお客様都合のやり直しが過去多かったので価格を上乗せ??そんな裏事情は制作には関係ないですが、営業の狡い交渉のお蔭で印刷代は水物と言わざるを得ません。

 

仕事を時給で考えてると限りなく気持ちが下がる意味

ここまで書くと改めて説明する理由もないかもしれませんが、要は印刷会社のデザイン部門は蔑ろにされやすい部署かもしれません。

印刷部門は、印刷の版をセットして◯円、紙を1枚通したら◯円、領収証等の伝票のならナンバリング1箇所につき◯円、チケット等のミシン入れ加工は1本に付◯円という価格設定がされている訳ですが、制作部門はどうでしょう。

1文字入力に付◯円、罫線1本に付◯円などという厳密なルールはほぼ無いといっていいでしょう。

ばっくりこの程度ならこれくらいっていう、イラストレーターも使ったことがない営業さんが見積もるわけですからね。

そこでデザイナー側の反論

これくらいのデザインを要求するなら最低◯◯◯円は必要。所要時間も◯時間は必要。

この要求に対して営業は・・・・

だって予算決まっているから、これで頼みます。

そのくせ青天井のごとく要求事項が高かったり修正が多かったり・・・

制作の時間単価の算出は、会社によっても違うので具体的な金額はわかりませんが、頂けるお金は決まっている状態で、お客様のいいなり(悪い表現で申し訳ありません)になって、訂正を繰り返し、1時間当たりの制作代が数百円?っていうのも印刷会社ではよくあることです。

1時間当たりの制作代が数百円・・・

どこかでアルバイトしたほうがマシな金額です。

時間単価5000円を下回るような制作なら寝てたほうがマシと何処ぞのコンサルに指摘されたことがあります。ということは・・・・

私は眠れる森もおっさん状態なわけです(笑)

でもゼロよりマシ、フリーランスで仕事をし始めたばかりですから、「なんでもするで!」ってな奉仕精神で仕事をせざるを得ないのは今だけにしたいものです。