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プライマリーバランス黒字化という悪

みなさんプライマリーバランス(Primary Balance)という言葉を耳にしたことがありますか?

私自身、この漫画本を読むまで全く知識がありませんでしたが、表面的にサラッと読んだだけでも、“ちょっとこれ・・・ヤバいヤツ”って感想。

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ものすごく簡単に荒っぽくにいうと国や地方自治体などの収支勘定のことをいいます。歳入と歳出総額から国債等を差し引いた金額のバランスを見たものです。プライマリーバランスがプラスということは、国債の発行に頼らずに国民の税負担で国民生活に必要な支出がまかなえている状態を意味です。逆に、プライマリーバランスがマイナスということは、国債等を発行しないと支出をまかなえないことを意味します。

一般家庭と会社では借金の意味合いは違う

国際通貨基金IMF)の偉いエコノミストさんは、国の財政収支を黒字化することにより健全な財政を保つべきである!と提唱しています。それを示す指標としてプライマリーバランスをよく持ち出すのですが、よくわからないので一般家庭と会社に置き換えて説明します。

一般家庭の場合

借金する時は明らかに手持ちのお金がない時です。それは一般家庭も会社も国の財政も一緒。

一般家庭では「家」「車」「教育」などですね。借金(ローン)の返済は日々の生活を圧迫しないように計画的に充てがわれますが、収入(給料)が減ると当然生活費を圧迫します。策としては出費を減らすしかありません。

企業の場合

一般家庭とは同じ借金でも少し意味合いが違います。

  1. 会社は事業を拡大するために銀行からお金を借ります。
  2. 借りたお金で機材を購入します。
  3. 生産能力が上がり売上げが増加し計画的に借金返済に充てます。
  4. 減価償却が終わった頃にまた借金して新規事業に投資します。

会社ってこれの繰り返しで大きく成長するわけです。

一般家庭は借金しても給料は上がりませんが、会社は先行投資という意味において、お金を生んでくれるところが大きな違いです

売上げが上がれば当然社員の給料にも反映させるということでいいこと尽くめですよね。

逆に、売上げの増加分が100%借金の返済に使われたら社員に給料は1円も増えないという、なんともモチベーションの下がるやり方ではないでしょうか。

では国の場合、財政収支(プライマリーバランス)はどうあるべきなのでしょうか?

プライマリーバランスの黒字化の功罪

そもそも国がお金を支出するための財源は消費税、所得税法人税等です。それで賄えない部分の借金する先は日銀や一般銀行です。

使い途は社会保障国債公共投資、防衛費ほか様々です。

先の話題、プライマリーバランスを黒字化させるということはどういうことでしょう?

答えは簡単

支出を減らして収入を増やすだけです

さらっと書きましたがこれはたいへんなことです。その理由は

国が支出を減らすということは、世の中にお金が廻らなくなるということ。例えば公共投資が減ると工事を請け負う企業の売上げも減りますし、社会保障費が減ると、医療や年金の支給額も減る可能性があるわけです。

これらの支出を減らして収入を増やすために行われたのが国民をどん底にたたき落した消費増税ですね。

確かにこれでプライマリーバランスが黒字化し、政府の財布は潤うかもしれませんが、経済はどうなるでしょうか?

先ほど申しました会社の例でいうと

投資が先々のお金を生むでしたね。

なのに現在国が行っていることはどうでしょうか?

  1. 国がお金を支出しない(緊縮財政)
  2. 災害対策などの公共事業にお金を使わないため未曾有の大災害に対応出来ない
  3. 世の中にお金が行き渡らず、国民の財布が締まる
  4. 国内消費が減りデフレが加速、さらに消費増税によって搾取
  5. 川が干上がるように国民の生活が枯渇する

プライマリーバランスを黒字化させる功罪って考えただけでもこれだけあるわけです(怖)

会社は儲かってもその分配は100%借金の穴埋め、社員へは逆に減給。まさに今、日本政府が国民に行っていることはそういうことです。

IMFの指示でプライマリーバランスを黒字化させたことにより経済が破綻したギリシャとは違い、日本は自国で通貨を発行する能力があるので経済破綻することはありません。しかしこのままでは国民の生活は確実に崩壊の一途を辿るでしょうね。

MMT提唱者のステファニー・ケルトンさんの提言

2019年7月、アメリカの経済学者スティファニーケルトンさんが来日し、MMTについての講演会をされていました。MMTとは現代貨幣理論(Modern Monetary Theory)のことですが、私自身若干勉強不足な故に詳しい説明は後日ということで。

講演会後の質疑応答で、ある記者さんからの質問

プライマーバランスを黒字化するための消費増税は是か非か? 

 ケルトンさん曰く

あってはなりません!ナンセンス!

と一蹴されました。痛快です(笑)

どれだけ日本経済のことを理解されている方なのか定かではないですが、緊縮財政+消費増税の組み合わせが“悪”以外の何者でもないことにおいては賛同する意見だと思います。

やることはひとつ“減税”

一般企業と同じ方法で金融政策をすれば、他は多少足らずとも、今ほどの酷い状況には陥らなかったのではないでしょうか?

政府が借金して支出を増やし、それによって中小企業が潤って、国民も潤う。消費減税すれば必然的に消費が拡大し、減税分をチャラにするほどの税収入は確保出来るのではないですか?

政府がお金を刷りまくってバラまくとインフレになるからアカンって?

20年以上デフレが続いている我が国でその心配は考えられません。現実、自販機のコーヒーが1000円になっていませんし、吉野家の牛丼が5000円になるとも思えませんし。

ありもしないことで文句をいう暇があったら、官僚のボンボンたちはもっと街に出て庶民の声を聞いてください。また庶民レベルの目線で世の中を見る教育を施したらどうでしょうね