50代フリーランスは自己責任という足かせを履いた自由な世界

成功させるために僕がやろうとしていること

グラフィックデザイナーがリスク回避するには

有名タレントや俳優が不祥事を起こして、出演中のドラマやCMの降板を余儀なくされ、その賠償額が数億にのぼるなんて話をよく聞きます。メディアの先にいる人達はイメージが全てです。民放の場合、その番組のために出資している会社としては、顔に泥を塗られたも同然ですし、某国営放送も、受信料を払っているのは国民ですから、その番組を見ていた人からしてみれば「何してくれてるねん!?」っていう憤りを感じずにはおれません。

出演者の身の上調査をしっかりした上で抜擢しているのでしょうが、脱税しているとか違法薬物に手を出しているとかまでは調べようがないですから。

我々一般人に置き換えて、私がフリーランスする以前、まだ企業に属していた頃はどうだったのだろうかと思うこと数多です。

仕事をする上でのリスクヘッジ(回避)について考えてみました。

一般企業のリスクヘッジとは?

サービス業であれ製造業であれ、企業がいちばん回避したいことは

仕事に対する報酬の不払い

以前勤めていた印刷会社を例にとると

  • チラシを印刷して納めたのはいいけど、振込みがないので直に集金に行くと倒産していた。印刷代のみならず折込み代金も立て替えていたので、数百十万の未払いに。
  • 納品したパンフレットの色調が校正時と違う!とごねて、値切られた。
  • お客さんが用意した原稿の不備で、間違えた印刷物が納品された。確認しない印刷会社が悪い!と責められ、一部未払いに。
  • ネット通販でチラシの校正データをお客さんにメール。その後仕事はキャンセルに。制作代金だけでも回収しようとしたが連絡先が不明(メルアドや番号を変えた模様)要は校正データを他所に持っていって、安く上げようとする魂胆。

代金の未払いを防ぐ対策として前払いをすすめるわけですが、相手も「影も形もないのに入金を先にさせるのか?」と・・・。あぁいえばこういうで、信用するされるって難しいと実感します。

お客さんの信用という意味においては、「◯◯さんからの紹介で」と尋ねてこられるお客さんもいらっしゃいます。あの◯◯さんの紹介ならという言葉を鵜呑みにはしません。後でちゃんと裏を取りますからね。「紹介して頂いて有難うございます」と一報いれて「えっ?誰それ?」ってなると怖いですから。

リスク回避するために実際に行ったこと

  •  一見さんの場合、何故うちに頼まれるのかを遠回しにうかがう。

他での未払い金が増え、受注拒否されたので、その情報を知らなさそうな印刷会社を選んだという実例があり。「金払ってないから断わられましてん」正直に言うはずないけどね。

  • 制作途上の校正データをタダで持っていかれないように、校正PDFにロックを掛ける。また解像度を落として、そのまま使えないようにする。

お客さんの所在が明確で信用出来るなら、こんなことはしたくはないですが。

  • 異常に修正が多い場合、「これ以上の修正は1ヵ所につき500円頂戴します」と伝える。

これを言うとほぼ全員が「ならそのままでいいです」と返答されます。どうでもいいなら言うなよって思いますね。

  • スーパーチラシで異常に売価が安い原稿を頂いた場合「今回の売価は頑張ってますね!」と遠回しに質問。

安にこの原稿の値段間違えてませんか?って尋ねるより効果的。

  • 出来上がったデザインに対してひと言言いたげなお客さんの場合、わざとデザインの専門用語を使ったり、色覚論を持ち出して、納得させる。

これ・・・あまりに聞き分けのない事をいうお客さんだったり、納期が切迫している場合のみです。通常は持論で論破するなんてしませんから。

  • 支払いが確実な官公庁から仕事を頂く

これは安心感が大きいです。役所からの未払いは100%ないと思っていいです。そのかわり、一定金額以上の案件は入札に出されるのでライバルが多いのですが、どうしても逃したくない案件は発注伝票を数回にわけて金額を少なくし入札に出ないように操作してもらうこともあります。

  • 言った言わないというトラブルがないように書類や電話の音声を記録しておく

「この書類にはこう書いています」とか「こう言ったでしょ?」とか録音した音声を突きつけて結果がどちらかに転んでも、正直気持ちのいいものではありません。

  • 印刷物はロットが変わると色調が変わることがあると伝える

プロとして言いたくない言葉ですが、作業する人の力量や印刷機の違い、インクの練り具合は温度湿度によって誤差が生じるのが印刷物です。

私、フリーランスリスクヘッジ

フリーランスを始めて1年半の現在、リスクを回避する為の対策は特に取っていません。安心しきっている怖さを感じつつも、やはり他人事という感は否めません。

現在は元在籍していた印刷会社からのデータ作成を請け負っていますが、昔からの長い付き合いっていうしがらみでお仕事を頂けているだけで、「社内で仕事は賄えるからもうええで」のひと言で仕事が途絶する可能性もあります。

自分の足で手の届く範囲で営業するのもありですが、ネットが盛んな時代ですから、クラウドサービスの仕事に注力するほうが賢い選択かもしれません。

現在手掛けているのは、得意のフリマ「ココナラ」でチラシや名刺デザインの販売。

売上げは月々の小遣い程度ですが、販売するカテゴリー拡大も視野に入れています。

ココナラのリスクヘッジ

クラウドサービス経由のお仕事ですから、報酬不払いの心配はありません。

問題はクライアントとのやり取り。

  • 冷やかし半分で注文されて指示がないまま音信不通
  • 校正(デザイン案の確認)をしてもらえずやむなくキャンセル
  • 出来上りのイメージが違う!と一方的なクレーム
  • デザインはお任せで!という無責任さ
  • お客さんから低評価されるリスク

おまかせという指示は困ります。

制作物を軽く考えている人があまりに多く、「それを考えるのがプロの仕事でしょ?」っていう無責任極まりない輩も多いのが事実。

例えば、レストランにいって「なんかおいしいもん頂戴」っていうオーダーと同じです。

おいしいもん?君の好み知らんし・・・メニューに中から選んでよって思うじゃないですか。

「ココナラ」でも出品サービスのデザイン案を多数提示しており、具体的なイメージがない場合、そこから選んで下さればいいようにしていますからね。

お客さんからの低評価もリスクのひとつ

少しでも不備があると鬼の首取ったように責め立てて低評価されるお客さん。

まぁ、やり取りしているさ中に「なんか変なやつ」っていう予感はあるのですが、最後まで完結させるのがプロですから、我慢して納品まで至ったものの、ものすごい文句と批判のコメを貰うと凹みます(カスタマープレビューで★1つとか・・・)というかそれを他のユーザーに閲覧されると受注に影響しますから。

100人の中に1人でもそういう輩がいるとものすごい敗北感ってわかりますか?

そういうリスクを回避するには今後関わらないようにブロックするのも一つの方法ですし、その輩がつけた★ひとつ評価が霞むくらい好評価の仕事をするとか(これのほうが前向き)

今回の結論

リスクリスクと連呼する中で、最後に大切なことに気が付きました。

人はとかく自分のリスクばかり言ってしまいますが、相手方にも私とやり取りする「なにがしらのリスク」を持っているということ。

  • この人に頼んで、思い通りのデザインをしてくれるんだろうか
  • きちんとした対応をしてくれるんだろうか

お互いリスクと思わない為に

相手を信用すること

信用される自分であること

リスクではなくメリットと思える関係でありたいですね。