MMTという超異端理論を排除したい人達

2020年現在、20年以上続くデフレであるにも関わらず、一向に経済が改善される見通しのない状態が続いています。2019年春以降、MMT現代貨幣理論が熱く語られておりますが、主流派経済学の名の下、異端理論の烙印を押され、なかなか日の目を見ない状態です。

2020年のオリンピック以降、景気のさらなる落ち込みも懸念されていますが、相変わらず緊縮政策とさらなる増税を予感させる真逆な政策を押し進めようとする馬鹿どもが耐えません。

その理由を私なりに考察した結果、ある書物の記事に目が止まりましたので、ご紹介致します。

理不尽の極み「センメルヴェイス反射」とは?

MMTが受入れられない心理学的理由としてセンメルヴェイス反射」と呼ばれる現象から考えてみたいと思います。

センメルヴェイス反射」とは「通説にそぐわない見解を拒否する傾向」のことをいいます。

19世紀のハンガリーに医師でセンメルヴェイスという名の医師がいました。「院内感染予防の父」「母親たちの救い主」と呼ばれ、後の医学に大きな貢献を果たしましたが、彼に数奇な運命をもたらす出来事が起こりました。

彼が勤務する病院で、出産した母親が産褥熱で亡くなる現象が続きました。その原因を調べるさ中で、あることに気が付いたのです。助産婦が分娩に立ち会った時と医師がした時の死亡発生率に10倍以上もの差があったわけです。

センメルヴェイスは医師の手の汚れが原因ではないかと考え、分娩する医師に手の消毒を徹底させたところ、産褥熱による死亡数が劇的に減少しました。

(他の手術中のメスによって手を切ったりして、感染している医師が多かったようです)

 しかし主流派の医師達はその原因を認めようとはしません。「たかが手を洗った程度で何が変わる!?」という反発です。

主流派の医師達はセンメルヴェイスの忠告を無視し、彼を病院から追放しました。その後も自らの主張を訴え続けましたが、精神病院に送り込まれその後亡くなりました。

気の毒なセンメルヴェイスの名を取って「少数派意見が拒否されること」をセンメルヴェイス反射と名付けられました。

まさに昨今のMMTは、センメルヴェイス反射の如く扱われているに対し、理不尽を感じずにはおれません。

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“多数決”の多数が正しいとは限りません

人の心理として、集団の中にいると声の大きい(主張の多い)人の意見に誘導される傾向にあります。宗教の世界がまさにそれであり、教祖と呼ばれる英雄視された存在の方針がすべて、逆らうものはすべて排除される世界。白いものも教祖が黒と言えば黒になる、怖いですね・・・・。

「政治も宗教じゃないの?」

とある政治家が漏らしていました。当たらずとも遠からずかもしれません。自民党という多数派の意見が通りやすいのは事実。そして中には「増税は間違ってるんとちゃうの?」と思いながら従わざるを得ない状況かもしれません。異論を唱えて排除されたくないですからね。

信じようが信じまいが未来永劫正しい道を示してくれるのであればいいですが、現状の日本経済は、どう考えても楽観視できない状況です。かつて「天動説」が主流的な考えだった頃、天が動いているのではなく我々が動いているという「地動説」の正しさを訴え続けた少数派の科学者がいましたが、現在において時流に合ったMMT理論にも少数派故に人を動かす力はありません。

仮にMMT(地動説)が正しいと世論で認められたとして、現在の主流派経済学者は今まで自分達が信じて行ってきたことが全て間違いであったと認めることはしないでしょう。人の心理として、それは絶対に受入れ難いものです。とはいえ、末代には天動説的経済学を信じた平成という時代の愚かな政治家達の中に自分の名前を連ねたくないでしょう。ならば、その汚名を返上するのは今しかありません。恥の歴史を見直すチャンスではないですか?