同一労働同一賃金はある意味当たり前

2020年4月から大企業を手始めに「同一労働同一賃金」制度が施行されます。(中小企業は2021年4月)そここで言われていることなので、私如きが今更詳しい説明をする必要はないと思いますが、簡単にいうと

同じ仕事したら分け前一緒ですよ

というもの

この制度が日本に根付くとどうなるのかを考えてみました。

小さい時から年功序列です

兄弟でお母さんのお手伝いをしてお駄賃を貰ったとします。

「お兄ちゃんは大きいから500円ね。あんたは小さいから200円ね」って、お駄賃に差が生じます。明らかに出来高に差があれば納得出来ますが、私からしてみれば、「倍以上も違うのはなんでやねん!?」って内心思っていました。年初に貰うお年玉もそう。お兄ちゃん5000円、私3000円・・・。年齢が上がるとお金をたくさん貰えるという認識が育っていくわけです。

日本って何をやったかというよりも年齢に相応のお金が支払われる風習、いわゆる年功序列が小さい頃から根付いている社会です。最近の私の例でいうと、職安から紹介された企業に応募するも、「50歳半ばですか・・・ということはそれ相応の給料を払わないといけないのでうちでは難しいです」という断られ方です。パートさん並の給料でも働かせてくださいと言ってしまうほど窮地に追い込まれなかったせいで、「まっいいか」と楽観していましたが、給料が壁になって就職出来ないのはそこだけではなく多くの企業から言われたこと。考えようによっては「50代のおっさんを薄給で扱き使う罪悪感」があるだけマシな会社なんだなと思いました。

話はそれましたが、要は年齢相応に給料が上がる仕組みだった日本が、「同じ仕事やから同じ賃金ね」って正社員や派遣社員、パートのおばちゃん関係なく割り切って雇えるのでしょうか?もしそれが普通に機能し出したら大改革ですよ。

格差のある賃金を均一化するといっても・・・

おそらく非正規、派遣、パートさんの賃金の底上げではなく、正社員の賃下げにより格差を縮小するような賃金体系になると思われます。企業の給与の枠をそのままに再分配するとなるとそれ以外考えられません。まあ、同一労働なんだから同じ賃金というのは筋が通っているとは思いますが、今まで妖精さんと化した中高年社員は戦々恐々となること必至。 

ということは、人と同じことをしていては絶対淘汰されるということです。といっても長年続けて来たことをもっとブラッシュアップして、付加価値のあることに仕上げるのは至難の技。

これも働き方改革の一貫だとは思うものの、常に生産性向上が求められる社会はしんど過ぎませんか?立ち止まったら終わり的なやり方は私からしてみれば、国から押し付けられた「働かせ方改革」以外の何者でもなく、実労働者のやりがいや意向を無視する法案ではないでしょうか?

決まったものは仕方ない!腹括れ

現在フリーランスの私ですが、「仮に企業に在籍していたらこう思うだろう」と想定して書かせて頂きました。実は・・・本音は・・・・

そんなの当たり前やん!

ここからは上記の私とは全く違う別人として書かさせていただきます。

名刺のデザインをした場合、最低限、他の人と同じレベルのものを作ろうとするから報酬は一緒なんです。ならば、家具インテリア店のニトリじゃないですが、お値段以上の付加価値をつけることをまず考えないといけません。同じ値段とは思えない圧倒的なセンスの差を見せつけることで、ファンを取込むことが出来ると思います。それをする為に、規定の制作時間より何倍もかけてしまうという効率の悪いことも多々ありますが、何もしなければゼロですからね。

フリーランスってそういう立場です。

会社という守られた中での勤めならば、賃金が下がってもゼロにはなりませんが、フリーランスは、人と同じことをしていたら仕事が確実に無くなる世界です。さらにさらに厳しいことをいうと、同一労働同一賃金が実現しうる仕事は、誰がやっても同じ成果物ということ。ということは、将来的に人工知能(A.I)に奪われる仕事の候補です。

同一労働同一賃金を理不尽と思う前に、人と差を付けられる自分のスキルは何なのか?を考える時期です。少なくともA.Iに置き換わる数十年後を見据えるならば、始めるのは“今”ではないでしょうか?